設立趣意書

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私たちの郷土石川は、霊峰白山から連なる山並と日本海に延びる海岸線、能登半島に守られ穏やかな七尾湾などの自然環境に恵まれ、そこで育まれる清らかな水や産物が私たちの生命と産業を支えてくれています。
この豊かな自然の恵みがあればこそ、私たちの郷土には、厳しくとも美しい四季の変化の中で、個性豊かな歴史と文化が育ちました。

しかしながら、近年の自然破壊の進行や里山の荒廃、河川や湖沼の水質汚濁、地下水の枯渇や汚染の問題、ゴミや産業廃棄物の不法投棄等、このまま放置すれば、将来に渡りこのような恵まれた自然環境が維持できるか分からない情況となっています。
どうやら、私たちは20世紀後半のたった30〜40年間に、先祖から引き継いだ郷土の自然環境を大きく変えてしまったようです。

このような環境問題を解決するには、行政の努力はもちろんのこと、事業者や私たち一般市民の意識改革から始まる生活パターンの見直しや環境保全運動等、長くて地道な努力が必要です。
そして、何よりも将来の郷土を担う子どもたちに、自分たちの時代の環境問題を考えるきっかけを与えることが大切だと考えます。

折しも、この7月に「環境の保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律」(通称、環境教育推進法)が成立しました。
この法律では、持続可能な社会を構築するために、事業者や国民、民間団体等が実施する環境教育が重要と位置づけ、「環境保全活動、環境保全の意欲の増進及び環境教育について、基本理念を定め」、国民、市民団体、国や自治体の責務を明らかにしています。

しかしながら、現実問題として環境教育をさらに推進するためには、少数のボランティアと厳しい財政で活動を続ける市民団体への支援が必要であり、成立した法律だけでは子どもたちへの環境教育が行える状況にありません。
また、私たちはこれまで、子どもたちが自らの郷土石川を愛し、豊かな自然環境を大切にする気持ちを育むための環境教育に取り組んできましたが、今後は地域住民や企業と協力して、より積極的な教育活動が必要と考えます。

そこで、私たちはこれまでの経験を生かし、子どもたちが自分たちの問題として環境問題に取り組むための「石川こども環境教育学習基金」を設立しました。
この基金は、広く県民や企業に募金や地域での環境教育活動へ参加していただくことにより、豊かな自然環境が次世代の子どもたちへ引き継がれるように、郷土石川の環境づくりを共に行うという思いを託せるものにしたいと考えます。

将来の郷土石川を担う子どもたちが、環境問題を自分たちの問題として考え行動できるように、子どもたちの目線で、共に活動していただける皆様の多数のご参加をお待ちしています。

平成15年10月吉日

石川こども環境教育学習基金  代表理事 青山幸司